ロードバイクタイヤの寿命と点検方法を徹底解説!

ロードバイクタイヤ寿命 タイヤ

ロードバイクのタイヤは状態がわかりづらい場合が多い。
スリックタイヤが大半のため、見た目に変化が出にくいことが理由となる。
しかし、タイヤの状態は安全性を左右する。
ロードバイクの中でもとても重要な部品といえるだろう。
そこでここではタイヤの状態を確認する方法や、ロードバイクのタイヤがどのように寿命を迎えるかを解説していきたい。

ロードバイクのタイヤの種類

ロードバイクに使われるタイヤには大きくわけて3つの種類が存在する。
これらのタイヤの種類によって、タイヤの寿命も少し変わってくる。

クリンチャー チューブレス チューブラー

ロードバイクタイヤ種類出典元:lovecyclist

上記画像の左がクリンチャー、真ん中がチューブレス、右がチューブラーとなる。
これらが何をもってわけられているかというと、チューブの取り扱い方法である。
クリンチャータイヤは内部に空気圧を維持するためのチューブを別途入れる必要がある。
それに対して、チューブレスタイヤはチューブを必要としない機構となっており、更にチューブラータイヤはタイヤにチューブが一体化されている。

ロードレースの世界では軽量化やグリップの安定性を求めて、それぞれのタイヤが用途によって使い分けられる。

どのタイヤの寿命が長いか

それぞれのタイヤに固有の特性があるので、一概にどれがいいとは言えない。
しかし、寿命の面でいえばクリンチャータイヤが一番長持ちする。
理由はチューブがあることで、トラブルの際にもチューブ交換だけで済む場合があるためだ。
他のタイヤでは異物が刺さった場合などにタイヤ交換は避けられない。
レースへ参戦する予定などがなければ費用面を考えてもクリンチャータイヤが無難な選択となる。

タイヤの状態をチェック

ロードバイクタイヤ
履いているタイヤの状態を確認する場合にはどのような方法があるのか、ここでは日頃から行える点検方法を紹介していこう。

タイヤの状態を目視

時に、時速60キロ以上の中を走るタイヤは路面の砂利を踏むことも多い。
そういった砂利の中に鉄くずなどが混ざっている場合がある。こういったゴミがタイヤに突き刺さった状態になることでタイヤは傷ついてしまう。
目立つ砂利や鉄くずなどがタイヤに付着していないかどうかを毎回のライド後にチェックしていただきたい。

強いブレーキをかけた後には触ってみるのもいい

ロードバイクタイヤ
道を走っていると突然のアクシデントで強いブレーキをかける場面もあるだろう。
その時にタイヤがロックして、ドリフトのようになってしまうこともあるかもしれない。
こういった時に、タイヤに強い負荷がかかるとタイヤの一部だけが強く摩耗してしまうことがある。
通常、丸くなっていなければいけないタイヤの断面が平たくなっていると、その部分のグリップ力は極端に低下している。
できるだけタイヤ交換をした方がいい状態となる。

購入時にチェックすべき箇所

タイヤを新しく買った際にもトラブルが無いかどうかの確認は欠かせない。
新品のタイヤをチェックする際の注意点を確認していこう。

タイヤ幅のチェック

ロードバイクタイヤ幅
タイヤサイドにはタイヤ幅などの情報が載せられている

購入する際にはタイヤ幅をしっかりと確認しよう。
ロードバイクに装着しているホイールの幅を確認し、それに対応したタイヤを装着しなければいけない。
タイヤ幅を間違えて走行してしまうと、走行中にタイヤが外れてしまう恐れがある。
重大な事故に繋がりかねないため、慣れないうちは購入前にショップスタッフへの確認などをしておきたいところだ。

タイヤの状態を広げて確認する

ロードバイクのタイヤは一般的に折りたたまれた状態で販売されている。
購入後に、これを広げて目視で確認することが重要だ。
タイヤ表面だけでなく、裏面も確認。時々、ユーザーから初期不良としてビードが飛び出ているものや、表面のゴムが剥離しているものが報告される。
返品をするにしても、走行前のものが好ましいため、装着前に念入りに確認をしておきたいところだ。
この時に、タイヤサイドに記載されているタイヤ幅や進行方向を示す矢印も確認しておこう。
タイヤ装着時に進行方向と逆に装着してしまうと抵抗の増加につながる。

タイヤの寿命

トラブルがない場合の寿命

タイヤはゴムの組織が経年劣化を起こして徐々に硬くなっていく。
硬くなるほどにグリップ力が失われるので、一定期間での交換は必須となる。
タイヤの寿命とはタイヤが硬くなって、安全性が確保できなくなったタイミングのこととなる。
タイヤによって個体差もあるが、未使用の状態からであれば目安として「二年、二万キロ」がタイヤ交換のための時期となる。
ただ、多くのレーサーの経験談として、二年を前に異物が刺さってしまう話も聞く。
走る環境よってもトラブルの確率は大きく変わるので、走る場所には気を配りたい。

タイヤ交換に必要な費用

ロードレースに出場するようなレース志向のユーザーから人気の高いコンチネンタルのGP5000を例に考えよう。
こちらはクリンチャータイヤのモデルでも希望小売価格が9020円となっており、前後のタイヤ交換となると約2万円の費用がかかることになる。
そして、タイヤ交換をショップに依頼する場合にはここに工賃も発生することとなる。
工賃はショップによっても違うが、筆者の経験上、タイヤ交換であれば2000円程度の工賃が必要になる。
タイヤ交換は比較的簡単な作業なので、自分で取り組んで費用を抑えていきたいところだ。

タイヤを長保ちさせる方法

ロードバイクパンク
尖った石を踏んでしまいパンク

適切なタイミングで交換をしなければいけないことがわかっていても、できるだけタイヤは長く履き続けたい。
では、大切なロードバイクのタイヤと、どうやって長く付き合うかをここでは紹介していこう。

路側帯を避ける

ロードバイクは基本的に車道を走るもの。
自動車と同じ道を走ることになるので、ロードバイクは道の極力左側を走らされることになる。
道の白線から更に左側、アスファルトではないコンクリートの路側帯と呼ばれるところを走ることにもなるだろう。
だが、この路側帯にこそ注意が必要だ。
路側帯は排水の役割を担う箇所にもなるため、車道中央部に比べ低くなっている。
それが理由でゴミがたまりやすく、タイヤを傷つける原因となる様々な金属物などが目に見えない細かさで散乱している。
極力、路側帯を避けて安全に気を配りながら走っていただきたい。
ロードバイク路側帯
路側帯に散乱するゴミ(大阪の清滝峠にて)

使っていないタイヤの保存方法

人からタイヤを貰ったり、いくつかの種類のタイヤを用意した場合に、どうしても余るタイヤが出てくるだろう。
そういったタイヤがほったらかしの状態になっていると非常に良くない。先述したが、タイヤのゴムは経年劣化を起こすので空気に無防備に触れさせていると徐々に硬くなっていってしまう。
そこで、使用予定が近いうちに無いタイヤはラップにくるんで巻くことをお勧めする。
これはプロのロードレースチーム内でも行われている。
プロロードレーサーともなるとグリップにはとても敏感である。
プロも使う技を是非とも使っていただきたい。
ロードバイクタイヤチューブ
タイヤチューブも同様の保存方法が望ましい

まとめ

ロードバイクのタイヤの寿命はトラブルが無ければ約2年となる。
しかし、路上を走る以上はトラブルが起こる前提で考えた方がいいだろう。
道は未知である。
慣れた道路であっても気を張って走らなければいけない。
日々の点検などを通じて突発的なパンクなどを避けていくようにしたいところだ。

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